休日を勉強に費やす介護職員も多い?

介護職員の休日の年間平均は110日ほどで、有給休暇の消化日数は10日程度になります。年次有給休暇の消化率は約50パーセントになり、休日数と年休消化率は、全産業とほぼ同じくらいと言えます。

働き方改革により、年次有給休暇日数が10日以上の従業員は原則5日は取得を促されるようになりました。この改革によって、慢性的人手不足に悩まされ年次有給休暇を取りにくい介護現場でも年休の消化率が上がったのです。

ただし、土日祝日や盆正月の休みを取れるのは、平日だけ営業するデイサービスなどの通所施設に限られます。老人ホームといった入居施設は、24時間365日営業しているので、全介護職員が一斉に休みを取れる日はありません。

入浴や排泄などの介助に携わる介護職員は、肉体的負担が大きく休日は1日中寝てしまうことも多いでしょう。しかし、休日には資格取得のために勉学に励む介護職員も少なくありません。介護職員はキャリアアップのため、上級資格の取得が欠かせないからです。

ほとんどの介護職員は、介護職員初任者研修や介護福祉士実務者研修などの民間資格を持っており、その上級資格に当たる介護福祉士を目指しています。介護福祉士は国家資格なので、資格を取るためにより勉強することが大切なのです。

また、休日を利用して介護に関する研修会に参加する機会もあるでしょう。研修会では他の介護現場で働く介護職員と交流できて、見識を深められ、介護スキルを向上できます。このように、介護職員の休日は資質を高めるため努力する時間にあてる人も多くいます。